こんにちは。
今日もお金の勉強をして資産形成に繋げていきましょう!
専門家があなたの資産を運用してくれるファンドラップ。
「専門家」という言葉だけで期待させてくれるものですが、実際の商品性はどうなのでしょうか。
金融庁がファンドラップに危惧することを踏まえて、ファンドラップの注意点を見ていきましょう。
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資:持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
資産形成するのに、ファンドラップはどうダメなのかについて解説します。
金融庁も警鐘を鳴らすファンドラップについて、
・そもそもファンドラップって何?
・ファンドラップの商品構造
・ファンドラップの欠点
について詳しく書いていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ファンドラップは顧客利益にそぐわない
ファンドラップとは
ファンドラップとは、顧客から資金を預かって、投資運用会社が投資手法から投資先まで一任して資産運用を行ってもらうサービスのことです。
投資家個人で、どの銘柄にどのように投資するのかを考えずに、いわゆる証券会社等で働いているプロに一任することで、簡単に資産運用をしていくことができます。
昔は、富裕層向けのサービスでしたが、現在は少額化が進んで、一般の方にも広く利用されるようになりました。
もちろん、運用会社に資産運用をお任せするので、運用資産残高に応じて投資報酬がかかります。
また、本来は顧客のニーズに合わせた投資アドバイスを継続して提供されるべきファンドラップですが、
小口化が進んだ現在では、一種のモデルに合わせた投資しかされなくなり、本来のニーズに沿ったカスタマイズ性が失われているように感じます。
金融庁が注意喚起するファンドラップの商品性
金融庁もこの「ファンドラップ」について注意喚起を行っています。
具体的に言えば、ファンドラップは投資会社に一任するため、それ相応のコストが必要となります。
そのコストに見合ったリターンが得られているのかと言えばそうでもないようです。
上図にある「ファンドラップのコスト控除後のシャーシレシオ」のグラフを見れば明らかでしょう。
インデックス投資に比べて、コストの高いファンドラップは大きなリターンを得られていません。
コストが高い分、利益が投資会社の方に取られてしまい、顧客に還元されなければ意味がないですよね。
コストの高いファンドラップをするくらいであれば、インデックス投資をした方が100倍マシなのかもしれません。
ファンドラップをやってはいけない理由
ファンドラップはコストが高い
ファンドラップは、一任して運用する代わりに、高額な運用コストがかかってしまう。
例えば、1.5 %の運用成績を提供しているファンドラップであっても、投資報酬が3 %とかかってしまっては意味がありません。
実際に、運用コストの安いインデックス投資信託と比べて、比較的コストの高いファンドラップは、トータル的なパフォーマンスが悪化する傾向にあることが分かりました。
つまり、投資コストの高い分、ファンドラップの運用成績は粗悪品になってしまうのです。
低コストに運用する意義は、以下記事でも紹介しています。
是非ご参考ください。
顧客に沿ったカスタマイズ性は低い
本来のファンドラップは、ポートフォリオ全体を顧客にカスタマイズして最も効率的な運用ができるように資産管理をしてもらえるサービスである。
とはいえそれができるのは、富裕層向けのファンドラップであり、私たち個人の小口では到底なしえない。
実際に、ファンドラップと言えども、投資信託と同じように、ある運用モデルに当てはめて預かっているだけというケースも多々あるようである。
これでは、単純に個人で投資信託を購入した方が、パフォーマンスは変わらずにコスト的に有利となる。
また、購入後の情報提供もファンドラップの商品性として強みであるが、
多くのファンドラップでは、定期報告書程度の情報提供であり、まったくその強みを享受できない。
・カスタマイズ性が低い
・情報提供力が薄い
・コストだけ高い
これでは、ファンドラップは単なる仲介でしかありませんね。
私たちが資産形成するためには、低コストなものに直接投資するようにしましょう!
まとめ:資産形成にファンドラップは不要
いかがでしたでしょうか。
ファンドラップのあれこれについて、紹介してきました。
資産運用の鉄則は、
長期・分散・積立・低コスト
です。
そのうえで、ファンドラップを見てみると、
中身は投資信託と同じで大きな付加価値がないのにかかわらず、コストだけ高い。
投資のプロに運用してもらえる安心が買えるとも言われますが、
投資の世界では、平均を狙うインデックス投資に、多くの “プロ” 投資家が勝てていません。
「プロ」という言葉だけに惑わされずに、効率よく運用できる「インデックス投資」で資産形成していってほしいと思います。
危ない投資をよく学んで、投資罠に引っかからないように気を付けていきましょう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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