こんにちは。
今日もお金の勉強をして資産形成に繋げていきましょう！
銀行などでよくすすめられるのが、仕組債です。
手堅く資産形成したいと言っても、仕組債。
アクティブに運用したいと言っても、仕組債を提案されます。
そんな仕組債の恐ろしさを学んでいきましょう。
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資：持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
今回は、投資罠シリーズとして、「仕組債」について解説していきます。
よく進められる仕組債ですが、何がダメなのか、今回を機によく理解しましょう！
仕組債
仕組債とは
仕組債とは、一般的な債権とは全く異なり、
スワップやオプション、デリバティブを利用した特別な仕組みから成る債券のことです。
仕組みの組み方によって、様々な投資家ニーズに合わせた構造を作ることができることから、銀行では多くの人に提案している理由でもあります。
ちなみに、
・スワップとは、金利と通貨を交換する取引のことで、金利の上下によって受取利子が上下します。
・オプションとは、予め約束した価格で売買できる権利のことで、株価が想定より下がった等で売却損を回避することができます。
・デリバティブとは、金融派生商品と呼ばれ、スワップやオプションのようなものから多彩な商品があります。
仕組債は、このような仕組みを組み合わせて商品化したものであり、
それらの中身を理解することは簡単ではありません。
購入した個人投資家のうち、投資商品の性質を理解して購入している人はごく僅かでしょう。
金融庁での評価
コスト開示等の観点で商品説明が不十分であるなど、販売態勢や商品性に関する問題点があり、中長期的な資産形成を目指す一般的な顧客ニーズに即した商品としてふさわしいものとは考えにくい。
金融庁
資産運用として、仕組債は買うなと名言しちゃってますね。。。
仕組債の販売側は、「年利10%」の商品ですと、リターンのところだけを強調しがちですが、
コストとして負担している額については、開示が十分にされておらず、運用コストを見積もることができません。
複雑な仕組債だからこそ、あやふやにして販売している投資商品なのでしょう。
それをわからずに安易に購入することは絶対にやめましょう。
仕組債と聞いたら注意するくらいの警戒心を持つと完璧です。
仕組債の注意点
リターン分布
仕組債のうち、代表的な商品であるEB債（他社株転換可能債）について約850本のリターンを調べた結果です。
確かに多くは 10 %の利回りがあるように見えますが、
最低は -84 %と損失率の裾野が広いことが分かります。
一時的にはプラスの運用ができるかもしれませんが、何回も投資し続ければ
いずれ元本毀損するまで止まらないチキンレースになりそうです。
失敗してからでは救えません。
リスクとリターンが明らかに釣り合わない仕組債は手を出さないことです。
商品内容が複雑でコストが不透明
仕組債は、様々なオプションなどを組み込んだ債券です。
その内容を全て理解することは、普通の投資家にとっても難しいでしょう。
さらに、販売コストや組入コストなどを見積もることはとても困難です。
事実、販売側もこう言ったコストを開示していないものが大半であり、潜在的に投資家が支払っているコストを知らず知らずのうちに取られていることがほとんどです。
仕組債では、様々な仕組みを取り入れていることから、手数料を中抜きする胴元が多く、
一般的にコストが高くつきます。
いづれにせよ、長期的な資産運用には適さない投資商品であることは確かです。
まとめ：仕組債は内容が複雑で、長期的な資産運用には適さない
仕組債について学んできました。
いわゆる「仕組」を何種類も組み合わせて一つの投資商品にしたのが仕組債です。
その内容は複雑で、一般の投資家が理解することは難しいものです。
さらには、運用に関わるコストを十分に説明せずに販売している場合がほとんどであり、
業界全体として説明が不透明であることが言えます。
安定して高めの利子が得られる債券とだけ説明されれば、優秀そうに見えますが、
蓋を開ければ、
・-84%の損失もあり得る損失率の裾野の広いハイリスクな投資商品
・一般的に高コストでありながら説明が不十分な販売体制
である。高リスク中リターンな投資でした。
販売側の銀行などは、手数料を多く得られるので、積極的に提案してきますが、
しっかりと防衛できるように正しい投資知識をつけていきましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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