こんにちは。
今日もお金の勉強をしましょう!
今日は、新NISAが2024年から始まる手間、積立銘柄としておすすめのeMAXIS Slimシリーズの中で人気な全世界株式(通称:オルカン)についておさらいしていきたいと思います。
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資:持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
インデックス投資は、他の投資に比べて分かりやすくシンプルですが、それでも種類が多くよくわからないものです。
今回は、eMAXIS Slim 全世界株式に絞って、分かりやすく解説していきます。
全世界株式とは
VT
全世界株式の生みの親ともいわれるべき存在。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(上場投資信託)の略で、バンガード社が運営する全世界株式インデックスファンドです。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動しています。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、2008年6月24日に設定され、S&P500インデックスとして有名なVOOよりも歴史が長いインデックスファンドとなります。
指数は、先進国と新興国市場の両方を対象としており、約47か国の約8000銘柄で構成されています。
また、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
運用資産も260億ドル(約3.4兆円)の規模、経費率も0.07%と低コストに運用できます。
全世界株式をギュッと詰めた殿堂入りインデックスファンドですね。
楽天・VT
VTがドルベースだったのに対して、円ベースで購入できる全世界株式をご紹介します。
基本的にNISAで購入できるのが楽天・VTを含む以下の3つになります。
楽天・VTも、名前にVTとあるように、連動している指数はVTと全く変わりません。
純資産は約2,500億円で、信託報酬も年率0.132%と優秀です。
隠れコストを含んだコスト(税込)でも年利0.158%ととても低コストに運用できます。
また、分配金がないため税金にとられることなく、有効的に利益を再投資運用できます。
SBI・V・全世界株式
こちらも、楽天・VTと同じように、VTと同じ指数であるETSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成績を目指して運用されています。
設定日が2022年1月とまだできたばかりのファンドです。
投資報酬は年利0.0638%と楽天・VTよりもさらに低コストに設定されています。
まだ、決算をしていないので実質的な隠れコストが明確になっていませんが、おそらく年0.1338%(税込)程度になると見込まれています。
不確実性はありますが、投資コストを抑えて投資できるとても優秀なインデックスファンドとなりそうです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
ファンドランキングでも常に上位に位置しているのが、eMAXIS Slimシリーズですね。
eMAXIS Slim 全世界株式は、連動している指数が上とは少し異なっており、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するように、マザーファンドへの投資を通じて各株式等に投資を行いリバランスしています。
MSCIはモルガンスタンレーが運営するインデックスファンドであり、その中でもMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、23の先進国市場と24の新興国市場の大型および中型株を対象として、約3,000もの構成銘柄を保有しています。
VTと比べれば、小さいですが全体時価総額の約85%をカバーしています。
eMAXIS Slim 全世界株式の純資産は約9,300億円で、投資報酬は年利0.1144%(税込)と低コストです。
さらに、隠れコストを含めても税込年利0.170%で運用できます。
マザーファンドを通して先進国や新興国の株式に投資を行っているため、現地税などによりコストは他のファンドに比べて高めになっています。一方で、指数への追従性が良く、コスト以上のメリットがあります。
例えば、eMAXIS Slim 全世界株式の連動指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド指数に連動するMSCI ACWI ETFを直接購入しようとすると、経費率が0.32%かかってしまいます。
なるべくお得に運用するために試行錯誤しているようですね。
他のファンドでは実質的な購入先の隠れコストを含んでいないことから、実は連動指数との乖離がどうしてもできてしまいます。例えば、eMAXIS Slim 全世界株式の指数との乖離が△0.2%であったのに対して、楽天・VTでは指数との乖離が△0.7%となりました。
指数との連動性が高いだけでも、多少のコスト増はペイできそうですね!
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の詳細
本来は、VTに投資できるのがいいですが、現実問題NISAを使おうとすると、ファンドを通すしかありません。
そこで日本で購入できるファンドの中でもeMAXIS Slim 全世界株式が優秀そうであったことが分かったかと思います。
では、eMAXIS Slim 全世界株式はどういったファンドなのでしょうか。
概要
運用会社:三菱UFJ国際投信株式会社(ファンド運用)
対象地域:先進国と新興国の計47か国・地域(日本含む)
対象指数:MSCI オール・カントリ ー・ワ ー ルド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
分配金 :分配なし、再投資
為替 :為替ヘッジはなし
手数料 :なし(ノーロード)
信託報酬:0.1144%(税込)
資産総額:9,328億円(2023.03.12時点)
リターン:10.04 % / 16.34 %(年利 1年/3年)
信託期限:無期限
設定日 :2018年10月31日
投資対象国・銘柄
23の先進国市場と24の新興国市場に投資しています。
時価総額加重の投資であることから、その中でもアメリカが6割以上を占めており、先進国が9割近くを構成していることが分かります。
銘柄数は、2925銘柄。
先進国株式では、1,283銘柄を組み入れ。
1位:Apple(3.9%)、2位:Microsoft(3.3%)、3位:Amazom(2.5%)
新興国株式では、1,382銘柄を組み入れ。
1位:台湾半導体,TSMC(5.9%)、2位:中国IT,テンセント(5.0%)、3位:中国小売,アリババ(4.9%)
日本株式では、260銘柄を組み入れ。
1位:トヨタ(5.5%)、2位:ソニー(3.3%)、3位:キーエンス(2.4%)
有名銘柄ばかりですね。まさに、経済の中心として活躍している企業を詰め合わせた豪華なファンドです。
コスト
信託報酬は、0.1144%でしたが、売買手数料や現地税を含んだ隠れコストを見ていきましょう。
運用報告書を見れば、コストの詳細が書いてあります。
オルカンでは、売買手数料が0.007 %、取引税(現地税)が0.012 %、保管費等が0.037 %であることが読み取れます。
すべてを足すと、税込年利0.170%でした。
もちろん毎年変化する可能性はありますが、ほとんど同水準となるでしょう。
海外分散する分、保管手数料や現地でかかる税金などが増えるため、S&P500ファンドに比べると少し高めにはなりますが、それでも分散投資の効果を考えれば、十分低コストな優良ファンドです。
3年リターンが10%以上あることを見れば、さらに安く見えますね。
注意
eMAXIS Slimシリーズと良く似た名前で、eMAXISシリーズがあります。
単純に、Slimがあるかないかだけですね。
eMAXIS 「Slim」では、コストが安く設定されていますが、SlimのないeMAXISでは高額な投資報酬が設定されています。
連動する指数は全く変わらないため、期待される投資収益はどちらも変わりません。
eMAXISシリーズは店頭販売しているため、その分コストが高くなるようで
運用利益は変わらないのでくれぐれも間違いないようにeMAXIS 「Slim」を選ぶようにしましょう!
まとめ:eMAXIS Slim 全世界株式は世界株式に分散投資できる優秀なインデックスファンド
全世界株式の生みの親は、VT(バンガード社)が設定した指数ファンドでした。
今でも3兆円以上の投資資金を集めている巨塔ですね。
日本では、VTに連動している「楽天・VT」と「SBI・V・全世界株式」のほかに
MSCI ACWIに連動しているeMAXIS Slim全世界株式がありました。
eMAXIS Slim全世界株式では、1兆円近い投資資本を得ている誰もが選ぶインデックスファンドです。
コストが安く、全世界の時価総額85%以上の株式に分散投資できます。
指数との乖離も0.2%に収まっております。ファンド運用もとても優秀であることがうかがえます。
長期・分散・低コスト投資にはうってつけな投資先ですね。
全世界インデックスとは言っても、多くの選択肢があります。
しっかりと内容を確認して、自分が合うものを選んで、資産形成の土台にしてほしいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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