こんにちは。
今日もお金の勉強をしてより安全な資産形成に繋げましょう!
今回は、リスク許容度について説明していきます。
リスクを取って投資する必要性があるものの、自分自身のリスク許容度を知らなければ、適切なリスクを取ることはできません。
そこで、今回はあなた自身のリスク許容度を探っていきたいと思います!
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資:持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
リスク許容度という少し抽象的で、心理面に関わる内容です。
統一した答えはなく、人によって考え方が変わりますが、ぜひ自分の指標に役立ててくださいね。
リスク許容度とは
リスク許容度の定義
リスクとは、投資結果の不確実性、つまり株価の変動のことを言います。
暴落もリスクですが、暴騰も同じくリスクです。
資産価値を計るときに、時価総額を見ると思いますが、保有銘柄の中に暴騰しているものがあったら、正しく直近の時価総額を指していないかもしれません。(遅かれ早かれ元の価格に落ち着く可能性が高い)
とはいえ、実際には暴落時のリスクを多くの人は考えると思います。
ここでのリスク許容度も、株価の下落時にどう対応するのかを見ていきます。
リスク許容度とは、行動を変える前に耐えられる価格変動と投資損失の尺度を示す。
米国投資家 Rick Ferri
株価下落時に、投資計画を変更したり売却したりする感情的な決定は、最終的なリターンの減少に繋がります。
株価変動リスクに対する今までの投資計画を変えないぎりぎりのラインがリスク許容度と言えましょう。
例えば、FIREしているAさんがいるとしましょう。全資産をリスク商品である株式に投資していたとします。
その時、株価が -30 %下落したらどうでしょうか。4%ルールで取り崩していたAさんはとても心穏やかにはいられませんね。もしかしたら、生活費を賄うために取り崩し額を増やしたり、FIREを断念するかもしれません。
そんなAさんは、リスク許容度を上回る投資をしていたことになります。
つまり、市場の不況時にでも投資計画を変更しない投資レベルが、リスク許容度であると評価します。
リスク許容度を考える必要性
では、なぜリスク許容度が重要なのでしょうか。
リスク許容度は、投資配分(現金やインデックス、配当株、証券の割合)を考える上でとても重要な指標になります。
リスク許容度を計ることで、①リスクを取る能力があるのか、②リスクを取る意欲があるのか、③リスクを取る必要性があるのか、を客観的に把握することができます。
また同時に、①~③を把握することで、現在取るべきリスク許容度を計り修正することができます。
「リスクを取る能力」には、投資期間・収入の安定性・資産の流動性・方向修正の許容度、などが挙げられます。
「リスクを取る意欲」には、高いボラティリティを取ってでも高リターンを求めるのかどうかを考えます。
また感情的に、想定外の下落局面があった時にどこまで許容できるのかを考慮して、自身の許容値を知りましょう。
「リスクを取る必要性」には、投資目標達成までの年数や目標の難易度、現在までの資産形成の進捗を考えます。
FIRE達成後には、そこまで大きなリスクは必要ないかもしれませんね。
リスク許容度を知ることで、投資目標を立てられますし、各投資家に適切な投資をすることができます。
言い換えれば、今ある資産で途中退場することなく、最大限の投資パフォーマンスを得ることができるでしょう。
リスク許容度の計り方
リスク許容度は、それぞれの要因によって変化します。
リスク許容度を評価するための5つの主な指標をご紹介します。
人的資本によるリスクの違い
現在の人的資本が多ければ多いほど、多くのリスクを取ることができます。
例えば、若い人は将来の総収入を考えれば、投資額に比べて多くの人的資本を秘めています。
一方で、退職者には人的資本はほとんどないかもしれませんね。
また、収入の安定性も関わってきます。
公務員のように収入が安定している人は、市場の変化に対して収入は大きく変化しません。
つまりその分だけ多くのリスクを取れることになります。
自営業の方はどうでしょうか。
もしかしたら、株価の不況時には収入も減少してしまうかもしれません。
すると、より多くの生活防衛資金を用意する必要がり、必然的にリスク許容度が低くなります。
ライフサイクルごとのリスクの違い
ライフサイクルごとにも取れるリスク許容度は変わってきます。
年齢や退職までの残り期間に大きく影響します。
例えば、若い人は医療費が年配の方に比べて安いでしょうし、一人暮らしだと生活費もかかりません。
30,40代だと、教育費に多くの費用が掛かるかもしれません。
また、退職までの残り期間が短い人は、市場下落時に吸収できる期間が少なくなるため、対処しにくくなります。
それぞれのライフサイクルごとに突発で必要となる資金に差が生じてきて、取れるリスク許容度も変わってきますね。
通常は、若ければ若いほど、多くのリスク許容度を取れ、年を取るごとにリスク許容度を下げていくのが良いでしょう。
また、退職前と退職後でも、リスク許容度は変化します。
しっかりと、ライフサイクルごとのリスク許容度を考えて、資産構成するようにしたいですね。
純資産と貯蓄率によるリスクの違い
純資産が高いほど、大きなリスク許容度を取れますね。
借金があれば、その分、リスク許容度は下がってしまいます。
また、貯蓄率が高い方も、基礎生活費が低い分だけリスク許容度が高くなります。
逆に言えば、大きなリスク許容度を取る=大きなリターンを得るためには、
収入よりも低い生活費で生活することが必要で、かつ、負債をせずに純資産を増やす必要があります。
心理面によるリスクの違い
最もシビアに関わってくるのが、心理面が障壁となるリスク許容度の限界です。
市場が下落しているときに、ゆっくりと寝られる人は少ないかもしれません。
リスク許容度が低ければ、一時的な不安により売却したり退場する人も多いでしょう。
退場はせずとも、追加の投資は難しいかもしれません。
とは言っても、実際の下落時にあなたがどのような行動をとるかを予測することはとても難しいものです。
まずは、リーマンショック時の下げ相場を基準にすると分かりやすいでしょう。
もし、弱気相場になった時に今の株を売るかどうかを自分に正直になって答えてみてください。
もし、売るかもと思った人は今のポートフォリオはリスク許容度を超えているかもしれません。
更に追加投資する人は非常に高いリスク許容度を持っていますので、機会損失を減らすためにもより投資に資金を回すのが賢明であると考えます。
お金の知識によるリスクの違い
最後は、金融知識もリスク許容度に関わってきます。
株がどのくらい暴落する可能性があるのか、現金で持つことはインフレ時にどのくらい損するのか、など多くの知識を持っていれば、心理面での動揺を抑えることができます。
リスクとリターンのトレードオフ関係をしっかりと把握することが、投資の第一歩ですね。
引き続き「20代からの資産形成術」でもお金の知識を発信していきます。
筆者も含めて、みんなで勉強してリスク許容度を高めていきましょう!
平常時のリスク許容度と暴落時の行動は一致しない
リスク許容度を考える際に、注意してほしいことがあります。
それは、机上の空論に終わることもかなりの確率であるということです。
平常時の考えは落ち着いていますが、いざ市場が暴落し始めるとより悲壮的な行動をとりやすくなります。
人間は、利益を得るよりも損失を回避することを強く望む傾向、損失回避性を持っています。
100万円の利益よりも目先の100万円の損失を回避しようとするでしょう。
これば、ボラティリティの高い株式では、マイナスに働いてしましますね。
また、深刻な下落相場を経験したことのない若い投資家は、リスク許容度を過大評価するかもしれません。
私のようなまだ投資で失敗していない人は、より一層保守的になって投資ポートフォリオを考えると良いかもしれません。
まとめ:リスク許容度を把握して、投資スタイルを考えよう
リスク許容度は多くの指標に関係することが分かりました。
これらの3つの指標をよく考えて、リスク許容度を設定してほしいと思います。
また、リスク許容度を設定することで、適切な投資目標を立てることができます。
低すぎるリスク許容度は退場の危険性があり、高すぎるリスク許容度は機会損失になります。
しっかり自身に適切なリスク許容度を取って、試算形成するようにしましょう。
またリスク許容度は、様々なパターンで変化します。
リスク許容度を考えるときは、その時々に沿ったものにすることが重要です。
特にFIRE直前やFIRE後には、ポートフォリオを大きく変えなければいけない瞬間が来るかもしれません。
例えば、インデックス→高配当株、などが挙げられますね。
自分の心に正直になって、今後の資産形成への土台にしてもらえれば嬉しいです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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