こんにちは。
今日もお金の勉強をして資産形成を加速させましょう!
今回は、FIRE退職後にどのくらいのお金がかかるのかを考えていきたいと思います。
FIRE資金を貯めていても、どのくらい将来使うのかが分からなければ、目標も定まりませんね。
退職後の支出モデルを考えるアプローチについて解説していきます。
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資:持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
FIRE資金を確保するために、いろいろシミュレーションしているかと思いますが、FIRE後の支出にはどういうものがあるのかピックアップしました。
退職後の支出の見積もりとして、予算モデルを考える上でのアプローチについて紹介します。
支出のカテゴリ
家計簿をつけている人ならおなじみかもしれませんが、私たちが生活する上で支出する内容をカテゴリごとに分けて考えてみましょう。
実際に、支出をカテゴリ分けするとこのようになります。
これらの支出は、現在の支出を当てはめれば、大まかに予想することができます。
大きな分類として、支出カテゴリごとに分けていますが、
そこからさらに細分化することで、退職期間全体を通じて比較的正確な支出モデルを予想することができると思います。
カテゴリ | 詳細な支出内容 |
---|---|
家 | 家賃 住宅保険料 固定資産税 光熱費(電気・水道・ガス・インターネット等サービス) 家用品 家の掃除や維持費 |
食費 | 自炊での食材料に掛かる出費 |
健康管理 | 医療費 薬代 介護費用 健康保険料 |
身だしなみ | 衣類費 美容費 衛生費 |
交通 | 交通費(電車・バス・タクシーなど) 自動車保険、ガソリン代、整備代 |
遊興 | 外食 休暇(イベント、旅行など) 趣味 |
ギフト | プレゼント代 冠婚葬祭 寄付 |
一過性支出 | 自動車購入 家電(冷蔵庫、洗濯機、掃除機など) 電子機器(スマホ、テレビ、パソコンなど) 家の大規模修繕費 |
また、注意してほしいこととして、物価上昇(インフレ)があることです。
退職後の支出予想は通常、毎年物価上昇により増加します。
実質コストを考慮しながら、年間の支出額を決めるようにしましょう。
さらに、収入がある場合は、所得税や住民税が発生します。
収入に対する税金のため、支出モデルには含まずに収入予想時に考慮して差し引くようにすると良いでしょう。
退職時の支出の完全な見積もりをするためには、こういった税金の支払いもすべて考慮しなければなりませんね。
退職後の支出予想モデル
単一モデル:現在からの逆算
支出モデルを考えるときに、最も分かりやすく手間のかからない方法が、
現在の支出から逆算して考える単一モデルです。
これは、現在の年間支出から退職時に増減する支出を調整して、それが初めから最後まで全体にわたって続くものとする仮定です。
まず、①現在の年間支出を把握 します。
年収から所得税や保険料などを差し引き、さらに貯蓄する分をあらかじめ決めて差し引きます。
収入から貯蓄額を引くことで、正確な支出額を算定することができます。
ここで、支出額を直接計算しない理由は、もし把握していない支出があった場合に漏れてしまう可能性があるためです。
しっかりと支出額を見て、実際の把握している支出と比べて見てください。
しっかりと家計管理している人は、ずれがないかと思います。
次に、②退職時に不要となる支出 を考えます。
例えば、仕事関連の費用(スーツ代や交通費、飲み会など)、健康保険料の改定、減税の有無を考えます。
ここで、スーツ代は減ったっけど、私服を着る機会が増えてほかの衣類費が増額する可能性があります。
いろいろ考慮して考えていきたいですね。
最後に③退職時に増額する費用の追加 です。
休暇旅行、外食などの娯楽費の増加や医療費の増加などを見積もるようにしましょう。
①~③を算出すると、退職後の支出を想定することができます。
これらの方法は、簡単に短時間で算定することができる一方で、よく考えないと費用調整が非現実的となり、退職後に想定通りにいかなくなる可能性があります。
単一モデル:ボトムアップ
単一モデルのボトムアップ方式では、考えられるすべての予算カテゴリに対して退職後の支出を見積もることで
「ゼロ」からパーソナライズされた支出予算を作ります。
一個一個の支出カテゴリの費用を見積もることで、それらの合計が退職時に必要となる支出の試算となります。
この方法では、支出カテゴリを細分化して書かれた詳細な予算ワークシートに予算を考える必要があります。
ここで、重要な支出カテゴリを見落としたり、大規模な出費を見積もり忘れると、最終的な予算モデルが大幅にずれてくる可能性があります。一方で、パーソナライズされた支出モデルは、正確に見積もれば非常に正確な支出モデルを提供できます。
かなりの労力が必要になってくるとは思いますが、支出を見直すことにもつながるので、有意義な方法であることは間違いなさそうです。
分類モデル
もう一つが、支出を今までの支出カテゴリからさらに4つのカテゴリに分類する方法です。
・必要最小限:必要不可欠な生活費
・防衛 :予測不可能なイベントに対する予備費(潜在的なリスクを防ぐ)
・贅沢費 :必須レベルを超えて支出する贅沢用(自由に使えるお金)
・その他 :慈善目的や大切にしている人々、大儀に与えられる資金
生活に必要な基本的な必需品の購入費は絶対必要ですが、
贅沢費や慈善費は余裕がなければ最悪なくてもかまいません。
このように優先順位を付けて、支出を分類する方法が分類モデルです。
例えば、大分類の「家」カテゴリでは
必要最小限の支出として、家賃や管理費などがあります。
防衛費では、インフレリスクに対応した家賃上昇額や万が一の修繕費を見込ましょう。
贅沢費では、家用品(家具や装飾品)などがあります。
その他項目では、相続税相当額を将来に残すなどが考えられますね。
優先順位をつけることで、FIRE後の収入が減っても支出を適正化することができ、狼狽することはなくなりますね。
まとめ:支出モデルを予測するにはまず、支出カテゴリを把握することから
FIRE後や退職後の支出モデルの算定の方法を紹介してきました。
現在からの逆算で求める単一モデルでは、 収入 – 税金支払 – 貯蓄 から現在のの正確な支出を把握して、今後の調整額を微調整していきました。
ボトムアップ方式では、詳細な支出カテゴリ(家費や健康管理費などのカテゴリ)ごとに分けて、それぞれのカテゴリで必要となる費用を見積もって、トータルで必要な支出を見積もりました。
分類モデルでは、支出カテゴリをさらに4つのカテゴリに分けました。
必要最小限必要な費用、生活防衛費、贅沢費、その他費 にさらに分類することで、支出の中でも優先順位をつけることができました。
これらの基にあるのは、現在の支出を把握することから始まります。
家計管理を日ごろから実践して、将来退職時の費用見積もりに生かせるように、記録していくようにしましょう。
将来の予想をすることはとても難しいですが、FIREへの目標を決める際の重要なキーワードになってきます。
時間のある時に、あなた自身の将来に必要な支出を見積もってみると面白いかもしれませんね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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