今日も張り切って
投資の勉強をしていきましょう!
投資のリスクについてどう思うでしょうか。一攫千金を狙ってハイリターンハイリスクの投機をしていませんか?もしくは全くリスクを取れずに現金でしか持ってないでしょうか?
今回は、適切なリスクを取ることの重要性について解説していきます。
お金に縛られない自由を求めて資産形成中の20代会社員が自身の経験をもとに、資産形成のノウハウやお金の知識について発信している著者が執筆しています。
・20代会社員
・社宅一人暮らし
・20代1000万円達成
・積立投資:持株会5万/オルカン10万
・高配当株や個別株を不定期にスポット買い
適切なリスクの取り方について学んでいきましょう!
リスク許容度について考えよう
リスクとは、投資収益の不確実性のことであり、損失に限ったことではありません。
例えば、年利4%で運用を考えていたところ年利+2%だった場合も、リスクになりえます。給与をもらっている会社員からするとトータルでプラスなので問題にはならないかもしれませんが、FIRE後の生活を資本からの配当に頼っている人からすると大問題ですよね。
とは言え、多くの人にとって、「リスク=投資損失」であることでしょう。
あるリスクに対して、どの程度受け入れられるのかを評価したものが、「リスク許容度」です。
リスク許容度は、市場が大幅に下落しているときに、損失に対して耐えられるのか感情や心理面も踏まえた評価が必要です。
「弱気相場の時、売却して手放すかどうか」に対してどのように考えるかによって許容度を図ります。
リスク許容度は低すぎても高すぎてもいけません。
リスク許容度が低い場合、まずは生活防衛資金を貯めましょう。例えば最低1年間無収入でも生活できるだけの資産を現金で持つなどです。また、心理面で売却してしまう場合は、株式ではなくて値動きが小さい債券などの比率を増やすのが賢明でしょう。
また、逆にリスク許容度が高い場合も注意が必要です。
利益を得るよりも損失を過度に嫌うことは、資産形成する上で大敵です。リスクを取らなければ、将来の富を得ることはできません。
「r>g(資本は労働成長よりも高い)」で表す通り、労働に頼っていては現状維持するばかりか世界市場に比べて衰退していくことになります。株価を予想できないのですから、リスク許容度を超えた資金については、一刻も早く投資運用に回して、複利の力を使うことが大切です。
リスクとリターンについて
1900年から2013年にかけて、世界のそれぞれのポートフォリオ別のリターンについてまとめたものです。
・株式: 5.2 %
・債券: 1.8 %
・現金: 0.9 %
長期的に見たとき、現金で持つより債券で持った方がよく、債券で持つより株式で持つ方が、賢明だったように思います。しかしなぜ、多くの人はいまだに現金で持つのでしょうか。
それのキーワードが「リスクと収益の不確実性」です。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
株式
株式は、企業が生み出した利益の一部を市場に還元してくれます。一方で、高いリターンと引き換えに、非常に値動きが不安定であり価格変動リスクが伴います。
S&P500の価格変動について見てみましょう。
長期的には上昇していますが、途中で極端な下落相場を経験しなければなりません。平均年利4%を得るためには時々-数10%の下落局面に耐えなければならないのです。
もしリスク許容度が低いまま、株式に参入した場合
・不況の中で市場から撤退し、10年にわたって株式に復帰するまで停滞する可能性があります
・弱気相場の時は不景気になるため、仕事を失ったり収入が減少する可能性があります
しかし、そのリスクを取ることで、退職までの大きな富を築ける可能性もまた秘めており、資産形成を進める上で必要不可欠なポートフォリオであるとも言えます。
債券
債権は、予め決められた期間の中でお金を借り、それを返す約束をしたものです。
借り手によっては、デフォルトの可能性はありますが、株式に比べてお金を借りる際の金利が決まっているため、変動は少ないです。
債権の変動が少ない代わりに、得られるリターンも少なく、株式と比べて3.4 %もリターンに差があります。
そのため、債券だけで、資産形成することは難しいと考えますが、心理面で大きな支えとなるでしょう。
現金
最も安全なのが現金で持つ場合です。
1万円が、5,000円になることもなければ、2万円になることもありません。しかし、同じ1万円で買える物の価値は変化します。それが、インフレーションです。
預金によって利息をもらえる代わりに、インフレによって実質的なお金の価値は目減りします。
特にゼロ金利政策の今、お金のリターンはないもの思ってよいでしょう。
リスク許容度に応じたリスク資産を持つ
FIREに必要な資金を貯めるために必要なリターンを得るためには、株式を保有する必要性があります。
しっかりと自身のリスク許容度を見極めて、それに応じた株式・債券・現金の比率で資産構成をしなければなりません。
リスクを過小評価したり過大評価することは、暴落時の撤退に繋がるだけでなく、目標とした資産形成がいつまで経ってもできません。
夜安眠できて、市場が急落したときにパニックにならない程度の大きく構えられるような資産構成を考えましょう。
例として、
・リスク許容度が低い(FIRE間際)の時は、株式20/債券80の資産構成で堅実にする。
・一般的な場合は、株式60/債券40の半々程度で運用する。
・若いうちのリスク許容度が高い場合は、株式80/債券20の組み合わせでより高いリターンを目指す。
自分の心ともしっかりと素直に対話して、リスクとリターンのバランスを考えることが大切です
まとめ:
適度なリスクを取ることの重要性について学んできました。
リスクを図ることはとても難しいものです。平常心では何ともなかったことが、いざ下落局面になると不安になったり動揺したりしてしまいます。その時ほど、今考えたリスク許容度とリターンのバランスを思い出して、合理的に決断できるようにしたいですね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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